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ユニバーサルデザイン すべての人のためのデザイン

更新日:4月8日



この記事では、ユニバーサルデザインについての説明、また山王テクノアーツからご提案できるユニバーサルデザインに関する製品をご紹介いたします。



ユニバーサルデザインとは何か


ユニバーサルデザインとは、アメリカのロナルド・ロイスという方が1985年に提唱した言葉で「年齢や能力、状況などにかかわらず、デザインの最初から、できるだけ多くの人が利用可能にすること」という条件をクリアしたもの、環境を指す言葉です。

もう少し平たく表現すると「すべての人のためのデザイン」とも言え、老若男女、LGBTQなどの性的属性、障がいの有無にかかわらず物理的、心理的の両面で多くの人に対し容易な利用を可能にするよう努力されたデザインとも表現できます。


このユニバーサルデザインという考え方ですが、前述の理念の通り、このデザインを正しく運用することによりSDGsの「誰も取り残さない」という考えにも寄与できる、とても重要な考え方となっています。




7つの原則

ユニバーサルデザインを実現するためには、7つの原則というものがあります。


1.誰でも使えて手にいれることが出来る(公平性)


2.柔軟に使用できる(自由度)


3.使い方が簡単にわかる(単純性)


4.使う人に必要な情報が簡単に伝わる(わかりやすさ)


5.間違えても重大な結果にならない(安全性)


6.少ない力で効率的に、楽に使える(省体力)


7.使うときに適当な広さがある(スペースの確保)


これらを前提に考えることで正しいユニバーサルデザインが実現できます。



バリアフリーとの違い


ユニバーサルデザインと混同されるものとしてバリアフリーという言葉があります。

バリアフリーとはその名の通り、人によっては行動を妨げるバリア(障壁)となってしまうものを取り除き、誰でも利用しやすくできるようにした状態のことを言います。

バリアの定義は物理的バリア、制度のバリア、文化・情報のバリア、意識のバリア4つに分類されます。

一般的には高齢者や障がい者の利用性の向上を目指す、という点で今ある物理的なバリア(障壁)を取り除くという認識で運用されているケースが多く、その点は解決されていても、その他の属性すべての人に平等に利用しやすい、という状況になっていることが少ないという指摘もあります。

例えば段差もなく、広い個室も整備された利用しやすいトイレであり、一般的に「バリアフリー」ではあるが、男性用と女性用の二つの選択肢で分かれている。

この状況のみですとLGBTQなどのセクシャルマイノリティーの方々が利用するには心の障壁を越えて利用しなくてはなりません。

また、音声などでの案内がない場合は目の不自由な方にとっては利用しづらいこととなってしまいます。

このように「バリアフリー」はある特定の属性の人々に対する特定の対策、という側面があり、現状ではマイノリティー(少数派)の方への対策の必要性が一般に顕在化しないことも多く、カバーしきれていない部分もありそうです。


これに対し「ユニバーサルデザイン」はすべての属性の人々が心や体のストレスを感じることなく平等に機会を享受できる状態を作り出すための「デザイン」ということになります。

昔は男女トイレの他に「障がい者用トイレ」という表現で設置されていたバリアフリートイレもこの10年で表現を変え、「だれでもトイレ」となっています。

こちらは上記の心の障壁を軽減するために考えられた「ユニバーサルデザイン」と言えます。

完璧ということは難しいかもしれませんが、前述したバリアフリーの4つの定義がすべてクリアした状態がユニバーサルデザインが達成された状態、と言えるかもしれません。


このようにいまだに誤解されている部分も少なからずありますが、

「なるべく多くの人が、同じように利用できる状況を目指し設計すること」で、

様々なモノやコトがユニバーサルデザインに近づいていくのだと考えます。



誰もが読みやすい文字、ユニバーサルフォント


ユニバーサルデザインを実現する第一歩として文字情報にユニバーサルフォントを用いる、という手段があります。

日々PCで作業される方にはおなじみかと思いますが、文字の書体には様々なものがあります。

大きく分けて明朝体とブロック体など、その数は和文のものだけでも現在3000種以上あると言われており、たくさん存在するフォントの中でも人によっては読みやすい種類、読みづらい種類というものが存在します。

そのような差を解消するためにユニバーサルデザインフォント(UDフォント)と呼ばれる誰でも読みやすい構造で設計されたフォントがあります。

こちらを文章や案内表示などに使用することにより多くの人が読みやすい状況を生み出せます。


参考URL(外部リンク)


カラーユニバーサルデザイン


こちらもフォントと同様、表示物や資料を作成する際に配色を気を付けることで様々な人が等しく情報にアクセスできる機会を増やすことができます。

こちらはカラーユニバーサルデザインと呼ばれています


参考URL(外部リンク)



表示物をユニバーサルデザインに


山王テクノアーツは小さなラベルから、飛行機の外装ステッカーまで様々な表示物を印刷製造しております。

当社の取り扱いラインナップでユニバーサルデザインの実現に貢献できる製品例をご紹介いたします。


点字シール

目の不自由な方の案内に役立つ点字シール。

粘着性のあるラベル素材に点字を印刷するので、後から追加で表示物に点字を加えることができます。


床面表示

一般的な床面表示も、UDフォントや色使いに配慮することによりユニバーサルデザインに。


多言語表示


日本語や英語の表記だけでなく様々な言語を併記することにより多くの人が情報にスムーズにアクセスできるようになります。



ピクトグラムステッカー



情報や指示、案内などを単純化された絵や図形で表したピクトグラムをステッカーで表示することにより、言語を用いることなくすべての人に情報を提供できます。

当社では糊残りのしない自己吸着ステッカーにピクトグラムを印刷した、貼りやすく剥がしやすいタイプのステッカーなどもご提案しております。



今後より一層必要性が増していくと思われるユニバーサルデザインへの対応ですが、表示物をユニバーサルデザインに対応したものに更新したいが具体的にどうすればよいかわからない、などお困りごとがございましたらまずはご相談ください。

ご要望をヒアリング、デザインや材質など、ユニバーサルデザインやSDGsに配慮したご提案をいたします。


お問い合わせ、ご相談お待ちしております。








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