「貼れない」場所に「貼れる」超強粘塩ビラベル
- 奈海 松原
- 7月16日
- 読了時間: 4分

普段と異なる場所にステッカーを貼り付けようとした際に貼りつかなかった経験はありませんか?
ステッカーは粘着力があるため、一見どんな場所にも貼れると思われがちですが、実は貼りにくい素材や貼ってもすぐに剝がれてしまう場所があります。
貼りにくい場所やものにも様々なパターンがありますが、中でも特にPP(ポリプロピレン)やPE(ポリエチレン)といった素材は、一般的な粘着剤では接着が難しく、どのように貼り付けるかが長年の課題となっていました。
今回は、そうした難接着素材にも対応可能な特殊シール材料の中から、PP(ポリプロピレン)やPE(ポリエチレン)にも貼り付けられるステッカーである、難接着素材向け超強粘塩ビラベルをご紹介いたします。
なぜPP(ポリプロピレン)やPE(ポリエチレン)は通常のシールが貼りつかないのか?
PP(ポリプロピレン)やPE(ポリエチレン)は表面張力が小さく、疎水性という性質を持っています。
疎水性とは水を弾く性質のことで、この性質が粘着剤も弾いてしまうため、シールがうまく貼りつかないのです。
これによってPP(ポリプロピレン)やPE(ポリエチレン)はシールが貼りつかない素材、つまり難接着素材と呼ばれてきました。
疎水性のイメージとしてはテフロン加工されているフライパンを思い浮かべてください。テフロン加工されたフライパンは、料理を作る際に水も油も弾き、焦げ付きにくい性質を持っていますが、PP(ポリプロピレン)やPE(ポリエチレン)も同様の性質を持っています。
超強粘塩ビラベルの特徴
超強粘塩ビラベルは、ゴム系粘着剤を使用したステッカーで、従来のアクリル系粘着剤では接着が困難だった素材にも対応可能な革新的製品です。
難接着素材にも貼り付け可能
PP(ポリプロピレン)やPE(ポリエチレン)など、一般的に接着が難しいとされている素材に対しても高い接着力を発揮します。さらに、フッ素コートやガラスコートなどの防汚・撥水処理が施された表面にも貼り付けることができます。
粘着層の厚みで粗面にも密着
粘着剤の厚みが一般的なシール材の約2倍にあたる50μmあります。この厚みにより、ベニヤ合板やコンクリート、素焼きの陶材、エンボス加工されたPP(ポリプロピレン)・PE(ポリエチレン)などの粗面やシボ面にも粘着剤がしっかり入り込み、密着性を高めます。プライマー処理なしでも貼り付け可能です。
圧倒的な接着力
ステンレスに対する接着力は33N/25mmと、一般的な塩ビ糊付き材料(15〜25N/25mm)を大きく上回ります。さらに、PP(ポリプロピレン)に対してもステンレス以上の接着力を実現しており、あらゆる用途に対応できます。
使用例
・難接着素材への貼り付け
→車両や電動モビリティなどの樹脂製部品、クーラーボックスのラベルなど
・防汚、撥水加工された製品への貼り付け
→施設壁面の化粧シート、仮設トイレ、工事現場の保安用品、農機具のシールなど
・粗面への貼り付け
→ベニヤ板など木材、コンクリートの壁面や床面へのマーキングサイン
超強粘塩ビラベルはシルク印刷や溶剤系インクジェットでの印刷が可能です。
また、屋内・屋外中期の耐候性も備えており、屋外床面や屋外機器への使用にも適しています。
※ただし、ご使用環境・ご使用用途等によっては本文章の内容と異なる場合もございます。
詳細についてご確認されたい場合は、別途弊社担当者よりご説明させていただきますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。
まとめ
超強粘塩ビラベルは、難接着素材・粗面・撥水処理面など、従来のシールでは貼り付けが難しい場所にも新たな選択肢を提供します。
製造現場や保守用途での「貼れない」を「貼れる」に変える、貴社課題解決の材料としてぜひご活用ください。
当社では、お問い合わせいただいた際にお客様のご希望や用途を丁寧にヒアリングし、
メーカー資料に記載されたスペックや実績をもとに、最適な使用方法をご提案いたします。
すでに設置済みの表示物の貼り替えに関する品質やコスト面でのお悩みも、ぜひご相談ください。
適正価格を見極めるための見積比較のご依頼も歓迎しております。
参考記事
数か月の短期表示から、5年以上の長期表示まで、屋内屋外問わず表示物をご検討の際は、山王テクノアーツにご相談いただけましたら幸いです。
