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箔押し・型押し加工で印刷ラベルに付加価値を

更新日:6月7日



食品や飲料、雑貨のパッケージなど、生活の中で目にする機会も多く、日常生活において身近な存在であるシールラベル。

買い物をしていて、購入する気はないがパッケージの見た目が気になりつい手に取ってしまうということも度々あるのではないでしょうか。

パッケージラベルにおいて見た目の派手さや美しさ、独自性のある目にとまりやすいデザインは、様々な商品が陳列されているスーパーなどの小売店において、ライバル商品より先に手に取ってもらうために重要な要素になります。

 

より消費者に購入される可能性を高めるために、外観の差別化が求められ、ラベルに対し印刷+αの価値を付与する様々な加飾技術が開発されてきました。

 

※加飾技術とは、印刷にプラスして、美しい外観デザインや機能などの付加価値を与える技術のことです。

 

今回はそんなラベルに対する加飾技術の中で「ピカピカ」「凸凹」など五感をくすぐる加工である箔押し+エンボス・デボス(凸凹)ラベル加工のご紹介をいたします。

 

 

箔押しラベルとは

箔押しとは、画像のような箔フィルムを紙やフィルムなどの印刷材に熱圧着することによりラベルにメタリックな表現を施すことができる技術です。

風合いは金だけでなく、銀をはじめ様々な色味のメタリック箔や、角度によって柄パターンの光り方の変わるホログラム箔などがあります。

 

参考サイト(外部リンク)

 

 

  箔押しのしくみ

ここで実際どのようにして対象に箔を押すのか説明いたします。



まずは画像のような箔押しの絵柄を起こした金属版を作成します。

こちらの版を印刷機に設置、熱した版で基材に対し垂直に圧を加えることで箔を基材に熱圧着、転写することで箔押し加工が施されます。

 

実際の箔押しの様子はこちらになります。



印刷機のラインの中に上下に移動することにより版を基材に押し付けるユニットがあり、こちらで箔フィルムを転写しています。

また、このユニットに刃型を設置することによりラベルを任意の形に型抜きすることも可能です。

 

印刷版、箔押し版の詳しい説明に関しては下記のフナミズ刃型様のホームページで詳しく解説されておりますのであわせてご覧ください。

 

参考サイト

シールの印刷・加工に必要な樹脂版、金属版、刃型等なんでも揃う会社様です!


 

箔押しを施した基材はこのような外観になります。





インクでの印刷に加え箔押し加工を施すことにより美粧性の高いラベルが仕上がりました。

 

 

  さらに高付加価値なラベル+エンボス・デボス加工

 

ラベルに箔押しすることによって、見た目も美しいラベルが仕上がりました。

ここからさらにひと手間加えることによりさらに目を惹くラベルになります。

そのひと手間とはエンボス・デボスと呼ばれる表面に凸凹の処理をすることによりラベル表面に立体感を付与できる加飾加工です。

 

エンボスとは

単語自体は「浮き彫りにする」という意味で、表面を浮き上がらせる加工のことです。

ラベル基材に対し上は凹の金属版、下の受け側は凸の樹脂版で挟み込みプレスすることで任意の箇所を浮きだたせることができる加工方法です。

 


受け(下側)に設置される樹脂版

 


上側に設置される金属版

 

デボス(空押し)とは

単語の意味はエンボスの逆で、表面をへこませる加工のことを言います。

エンボス同様凹凸2つの版で挟み込み表面を凹ませる方法と、前述の箔押し加工と同様に凸の型を上から基材に対し押し付けることによりラベル表面をへこませる方法(空押し)があります。

今回は凸版のみを使用し、空押しでデボスを表現していきます。

 



デボス加工用の金属版

 

エンボスデボス加工も任意の位置にお好みの絵柄を施せますが、今回の例では箔押しした部分の一部に凹凸をつけるという加工をします。

 

まずはエンボス加工

樹脂版と金属版で挟み込みラベル表面に凸状の加工を加えます。


 

近くで見ると箔押しのみよりも立体感が生まれました。

 




 

さらにデボス加工をしていきます。

 



表面に凹加工を施しさらに奥行の感じられるラベルに仕上がりました。

 

上記のように箔押し+αの加工で、さらに美粧性を付与、高級感のある表現が可能になります。

これらの加工は、透明フィルムや和紙素材など様々な材質にも対応しておりますので、基材+印刷+加飾加工の組み合わせで様々なアイデアの実現が可能です。



  気になる価格感

箔押しやエンボス、デボス加工が外観に差別化が図れるということはお伝えできたかと思いますが、そこで気になるのがお値段ではないでしょうか。

シールラベルの価格は、基本的に発注数量や生産時の工程数などによって変化します。

 

参考記事


ですので箔押しやエンボス・デボス加工などの追加の工程が加わると、印刷のみのラベル製品と比較して価格が高くなることは否定できません。

しかし加飾加工を加える分、印刷を黒一色にして色数を押さえたり、印刷をせず箔のみの加工とするなど、工夫をすることにより現実的な金額でご提示できる場合もあります。

当社では、一般的に小ロットといわれる1000~3000枚程度の枚数でのご注文も得意としておりますので、在庫リスクを押さえつつ、経済的な価格感でお見積りのご提示が可能です。

 

もう少し高級感を出したい…目立つラベルにしたいなどのご要望がありましたら加飾加工はお勧めです。

 

今回ご紹介した箔押し、エンボス、デボス加工の他にもラベル製品には様々な加飾、機能を付加する技術がございますので、具体的なお見積り依頼はもちろん、「〇〇なような表現は可能か」などのアイデアベースのご相談も喜んでお受けいたします!

お悩みの際はぜひ一度ご相談いただけますと幸いです。



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