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印刷手配時に見落としがちな「イニシャル費用問題」

更新日:11月21日


印刷会社からステッカーの見積もりを取り寄せると、本体代の下部の欄に別途初期費用が記載されている場合があります。この初期費用はどの工程で発生する費用かご存じでしょうか。

今回はステッカー製作の際に発生する初期費用(イニシャルコスト)について解説します。



  目次  



当社ご注文の流れ


参考記事




ステッカー製作における代表的な初期費用とは

ステッカー製作時の初期費用は以下のように分類できます。


新規製品ご注文時に基本的に発生する費用

例:データ作成代、校正費用


製品の製作方法に応じて発生する費用

例:製版代、抜型代


必要に応じて発生する費用

例:試作代


それぞれの費用の内容を詳しくご紹介します。


データ作成代

③発注工程にて注文を受けた後に、 ご提出いただいた素材や情報を基に印刷用のデータを作成します。データ作成代はこのデータ作成工程に発生する費用です。

データ作成にはデザインやレイアウト調整のほかにも提出データから印刷用のデータに加工する作業も含まれます。

また、イラストレータデータ(aiデータ)でご入稿いただいた場合でも、一部調整など編集作業が必要な場合には編集費用としてデータ作成代が発生する場合もございます。

データ調整に要する工数や作成難易度によって費用は変動します。


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校正費用(データ校正代、色校正代)

④校正工程において発生する校正全般にかかる費用です。校正工程では校正用のデータの作成や、調色や、校正用の色サンプルの製作などを行います。

大量生産を開始する前に校正を行うことで認識相違などによる不具合を防ぐことができます。


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製版代

版代とも呼ばれます。

印刷用版を製作する際に発生する費用です。

版は④校正工程が完了後、⑤製品製作工程着手までの間に製作する場合が多いです。

当社では印刷の仕組みの都合上、主にシール印刷やシルク印刷でステッカーを製作する場合に版が必要です。

原則1色につき1枚版が必要であり、デザインの色数が複数ある場合はその分の製版代が発生します。

また同じ製品を繰り返し製作する場合、版が摩耗や経年劣化によって使用不可となった際に再度製版(再版)が発生する点にも留意が必要です。

製品製作の頻度や版の劣化具合にもよりますが、製版代はランニングコストとして数か月~数年に一度発生します。

なお、外形加工のみなど印刷を伴わない製品の場合は製版代は不要です。


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抜型代

型代とも呼ばれます。

ステッカーや台紙の外形を任意の形状にカットするための抜型を製作する費用です。

型も版と同様に④校正工程が完了後、⑤製品製作工程着手までの間に製作する場合が多いです。

同じ製品を繰り返し製作する場合、抜型の摩耗や経年劣化によって使用不可となった際に抜型の再製作が発生する点に留意が必要です。

製品製作の頻度や抜型の劣化具合にもよりますが、抜型代はランニングコストとして数か月~数年に一度発生します。

外形加工を抜型ではなくカッティングプロッターで行う場合には抜型代が不要です。

しかしカッティングプロッターでの加工は機械の性質上、抜型と比較して1枚あたりの加工に時間を要するため、製品数量によっては抜型を製作する方が総コストが安価に抑えられる場合もあります。


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試作代

実際の製品と同じ条件で試作を行う場合に発生します。少量を試作し、品質や仕上がりを確認します。大量生産を開始する前に試作を行うことで認識相違などによる不具合を防ぐことができます。



まとめ

今回はステッカー製作時の初期費用について解説しました。

ひとえに初期費用といっても印刷や加工方法によって必要となる費用は異なるほか、

印刷方法や材料によっては初期費用はやや高いが大量生産することで総コストが抑えられる場合もあります。

ステッカー製作時には各印刷方法の強み弱みを理解し、予算や使用環境、生産量を鑑みて最適な仕様を選択する必要があります。

お悩みの場合は当社に限らずお近くの印刷会社にご不明点や現在の使用状況をご相談いただきますと、ご希望にあわせて最適な印刷方法をおすすめいたします。


当社ではラベルステッカーの企画、デザインのお手伝いから製造、梱包アセンブリまでご提供可能です。ラベル業界50年以上の実績を踏まえて最適な仕様をご提案いたします。

「○○に近い仕様にしたいがどうやって製作しているのかわからない」といったご相談でも構いません。お困りの場合はぜひ当社にご相談ください。


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