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足元表示貼りかえのススメ

遠くからでも内容を確認でき、24時間休むことなく注意喚起をしてくれる大変便利な工場内の足元表示。

しかしながら汚れや剥がれなどでだんだん視認性は悪くなっていきます……。

「工場内表示が見えづらくなってしまった!どうしよう⁉」「足元の表示物が剝がれかけていて貼りなおしたいけど、どうやってやったらいいの?」そんな不安を払拭できるよう、今回は当社工場内表示の貼り・剥がし施工の様子をお届けいたします。



ボロボロの工場内表示では意味がない!

こちらの写真をご覧ください。貼り付け後数年の当社工場内表示の様子です。


たびたび台車や重い荷物が通過する床面に貼っていたため、一部分が剝がれて読めなくなってしまいました。また表示とその周辺の床は日々掃き掃除もしていますが、長年の汚れがラミネートの溝に溜まり表示全体がくすんでしまっています。

さらに表示の貼り付け当初は棚の前に物を置かないように呼び掛ける意図を持った注意喚起でしたが、貼り付け後に工場全体のレイアウトを変更したため、現在は棚が移動し通路が広がったことで、あっても意味のない表示になっていました。

このように年数の経過した表示物は、貼り付けした当初よりも見づらく、場合によっては内容が確認できなくなってしまいます。

ある程度のよごれであれば拭き掃除できれいになる場合もありますが、難しい場合は工場内表示の貼り換えをご検討されるのもよいかもしれません。


参考記事



古い工場内表示を剥がす

先ほどご覧いただいた工場内表示ですが、現在は不要な表示であるため、剥がし作業を行います。


剥がし作業に必要なものとして、今回は以下の内容を用意しました。

MEK(メチルエチルケトン):シールの糊剤剥がしに使用。有機溶剤であるため使用の際は換気が必須。

ウエスまたはふきん:拭き作業に使用。剥がした後の床をきれいに拭き上げる必要があるため汚れていない布の方が望ましい。

へら(スクレーパー):表示を剥がす際にめくる用途で使用。床材に応じて硬いへらとやわらかいへらを使い分ける。今回は工場内の塗装床だったため床を傷つけないようにやわらかいへらを使用した。(画面左の赤いへらがやわらかいへら)

ゴム手袋:MEKは人体に影響を及ぼすため、ゴム手袋を着用して作業。


では、実際に剥がしていきましょう。

剥がし作業は床面の材質、表示の製造方法や材料、破損具合によってさまざまな方法がありますが、今回はへらで可能な限り剥がしてからMEKで床面をきれいに拭き上げます。剥がれて浮き上がっている箇所からへらを差し入れ、ぐっと押し込むと表示がめくれましたので、そこから剝がしていきました。

材料が厚いため手できれいに剥がすことはできましたが、糊剤が床に残ったままですのでMEKを用いて剥がします。

MEKは強力であるため、多量に使いすぎないようウエスにMEKを含ませます。

ウエスでしっかりと床を磨くと糊がきれいに剥がれ床のべたつきもなくなりました。


Before:糊が床に残ってしまっている様子


After:糊もきれいに取れました


以上で剥がし作業は完了です。

MEKは有機溶剤であるため、MEKを含ませた布や材料は産業廃棄物として廃棄する必要がありますのでご注意ください。


剥がし作業の注意点

MEK:強力な溶剤のため床の塗装が落ちるリスクがあります。当社では剥がす際の状況に合わせてMEK以外にも複数の選択肢から選択しています。

また、剝がし作業後すぐに新しい表示を貼り付けると床面に残ったMEKが新しい表示を侵してしまう可能性があるため、十分に時間をおいて乾燥したことを確認してから新しい表示を貼り付けることをおすすめいたします。

へら:長年貼り付けられていた表示は接着強度が高くなっています。頑固に貼りつく表示をへらで剥がす際に床が傷つく可能性があります。



新しい工場内表示を貼る

レイアウト変更のため剥がし施工とまったく同じ位置ではありませんが、別の工場内表示の貼り付け施工も行います。

内容はドアの開閉に関する注意喚起です。

製作する表示は1枚かつ屋内使用のため、表示はインクジェット印刷で製作しました。


貼り作業に必要なものとして、今回は以下の内容を用意しました。

アルコール剤:床面の清掃に使用。

ウエスまたはふきん:拭き作業に使用。貼る前の床をきれいに拭き上げる必要があるため汚れていない布の方が望ましい。

スキージ:貼り付け時に圧を加えて床面と表示を密着させる用途で使用。

ゴム手袋:アルコール剤は人体に影響を及ぼすため、ゴム手袋を着用して作業。


それでは貼り作業に先立って工場内表示を製作するところから始めます。


参考記事


最初はデータを作成します。印刷用のデータはillustratorで作成します。


完成したデータをインクジェット機で出力します。当社のインクジェット印刷は耐候性に優れた溶剤インクを使用して印刷します。

また、床面に貼り付けるため床用の材料を使用します。


こちらが材料に印刷したものです。


このままですと印刷面がむき出しで耐久性が低いのでラミネート加工を施します。また外形も加工します。

ラミネートも材料同様に床用ラミネートを使用し、耐久性がありかつ転倒リスクの少ないものを選択しています。


製品が完成しました。


いよいよ足元表示を貼り付けていきます。

貼る前に、まず床面を清掃します。水ですと乾燥に時間を要するため、揮発しやすいアルコールなどを含ませたふきんで拭き上げます。

ステッカーや表示を貼る際にちりやほこり・汚れを巻き込むと剥がれの原因になることもありますので念入りに清掃します。

清掃ができたら続いて表示の貼り付け位置を合わせます。厳密な位置の調整が必要な場合はマスキングテープを用いて位置を合わせますが、今回は当社内の表示ですので大体の位置に合わせました。


貼り付ける位置を決めたら、台紙を少しめくり、床に表示を押し付けて貼ります。またその後、台紙を少しずつめくりながら、もう一方の手はスキージで空気を外側に押し出しながら床面に貼りつけていきます。


材料や床面の状態によっては貼りつけ後、なじませるためにゴムハンマーでたたくこともあります。また、はがれやすい場所や形状の場合はエッジシーラーなどを用いてはがれにくい加工を施す場合もあります。


工場内足元表示の貼り付けが完了しました。

材料にもよりますがステッカーは接着力が高まるまでに時間がかかりますので、貼り付け後しばらくは触れないように注意します。



困ったら専門家にお任せを

今回は当社工場内表示の剥がし・貼り付け施工の様子をご紹介いたしました。

当社では工場内表示の製作はもちろん、その後の貼り付け施工も対応可能です。工場内表示の製作のみの場合も、製作から施工まで一貫して行う場合も柔軟に対応できます。工場内表示の新規製作や貼り換えでお困りの際はお気軽にご相談ください。



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