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印刷における見えない工程「段取り準備」とは
「ステッカーの印刷は材料を機械にセットしてスタートボタンを押したら終わり」……そんなイメージをお持ちではありませんか? 実は、印刷の事前準備にあたる段取り準備にかかる時間は、ステッカーの製作における印刷工程の大きな割合を占めており、また、製品の仕上がりを左右する重要な役割を担っています。 今回は10月に開催されたラベルコンテストの出品物製作風景をご紹介します。普段は公開できない印刷工程の一端を、写真とあわせてご覧ください。 目次 印刷技術者たちが腕を競うラベルコンテスト 写真で見る製作現場のリアル 調色 版位置調整 抜型の設置 印刷内容の調整 そしてついに…… よりよい製品をお届けするために 印刷技術者たちが腕を競うラベルコンテスト ラベルコンテストとは、全日本シール印刷共同組合連合会が主催している、シール・ラベルの印刷技術を競うコンテストです。 規定課題と自由課題の2種部門があり、毎年内容が変わる規定課題では、平圧式凸版印刷と輪転・または間欠輪転式凸版印刷が課題の対象となっています。 参考記事 毎年課題の難易度は高く、網点やグラ
2025年10月29日


FAIとは?製造業における重要性と実施ポイント
製造業において、製品の品質は安全性や信頼性に直結する極めて重要な要素です。特に新しい部品の導入や設計変更が行われた際には、量産前に製品が設計通りに製造されているかを確認するFAI(初回製品検査)が欠かせません。 本記事では、FAIの基本的な考え方から、実施プロセス、他の検査との違いまでを体系的にご紹介します。 目次 FAIとは なぜFAIが重要なのか? FAIの実施プロセス FAIと他の検査との違い まとめ FAIとは FAIとはFirst Article Inspectionを省略した呼び名であり、初回製品検査や初回品検査、初品検査とも呼ばれます。 この検査は、特定の製品が初めて製造された際に、設計図面や仕様書に適合しているかを確認するものです。 単なる寸法測定にとどまらず、使用材料や材料の購入先情報(トレーサビリティ)など、製品のあらゆる特性が検査対象となります。 FAIは、量産前の品質保証として、企業が設計要求通りに製品を製造できるかを検証する重要なステップです。これにより量産前にリスクを発見し、不具合を未然に防ぐことができます
2025年9月11日


トンボとは?印刷工程に欠かせない“目印”の役割
製版、アウトライン化、色合わせ、ダイカットなど、印刷業界にも他業界と同様に専門用語が数多く存在します。初めて印刷物をご発注される際には、こうした用語に戸惑われる方も少なくないのではないでしょうか。 筆者も入社したての頃にどの用語が何を指すかわからず、覚えるのに大変苦労をした記憶があります。 今回は印刷用語の1つであり、印刷の際に重要な役割を果たす「トンボ」について解説します。 目次 トンボとは トンボの種類と特徴、目的 浮かしトンボ(飛びトンボ) 十字トンボ カッティングトンボ 穴あけトンボ(ガイド) 色合わせトンボ まとめ トンボとは トンボとは、印刷や外形加工の工程において、位置を正確に合わせるための基準となる重要な目印です。 トリムマークと呼ばれることもあります。 仮にトンボが正しく配置、印刷されていない場合、刷るごとに印刷がずれてしまい、また裁断や外形加工の際の基準もなくなってしまうため、完成時の製品品質が低下する可能性があります。例えば、印刷面での弊害として、大判の印刷物では、トンボがないとデザインがずれ
2025年6月5日


印刷の透過を防ぐ白インクの役割とは
透明なお菓子の袋や野菜のクリアパッケージ表面に描かれたキャラクターやブランドロゴを袋の裏面から見ると、なぜか白色で塗りつぶされていることに気が付いた……。そんなご経験はおありではないでしょうか。 絵柄の下の白色印刷は、透明素材に印刷する場合だけではなく、メタリックカラーや濃色に印刷する場合にも採用されることがあります。 では、なぜ絵柄の印刷で隠れてしまう位置にわざわざ白色一色で印刷をするのでしょうか。 印刷の透過を防ぐ白インクとは 白押さえは、白打ちや白インク、白引き、白版とも呼ばれることもあり、透明や濃色の材料に印刷する際に欠かせない技術です。 白押さえとは、透明や濃色の材料に印刷する際に、まず印刷するデザイン部に事前に白色を印刷し、その上から絵柄を印刷する方法です。これにより、絵柄が材料の色に影響されず、鮮やかに発色します。 例えば、透明なアクリル板にあるデザインを印刷する場合、白押さえがないとカラーインクが透けてしまい、デザインがぼやけたり、見づらかったりといった現象が発生することがあります 。そこで白押さえを施すことで、デザインがくっ
2025年5月20日


株式会社SCRAP様『謎だらけのピラミッドからの脱出』体験会レポート
当社山王テクノアーツは、2025年2月7日(金)東京ミステリーサーカス様公演開始を皮切りに順次全国にて開催予定の『謎だらけのピラミッドからの脱出』の一部アイテムを製作協力させていただきました。 今回はご厚意で招待いただいたリアル脱出ゲーム『謎だらけのピラミッドからの脱出』体験会をレポートいたします。 『謎だらけのピラミッドからの脱出』とは 『謎だらけのピラミッドからの脱出』とは、株式会社SCRAP様が仕掛ける体験型謎解きイベントです。 イベントの目的はシンプル。次々と参加者に提示される謎を解き、ピラミッドから脱出すること。 謎に包まれた迷宮、数々の試練、そして王道かつドラマチックなストーリーが、参加者自らを物語の登場人物の1人として没入させてくれます。 参考(外部リンク) 【公式】謎だらけのピラミッドからの脱出 株式会社SCRAP様について 株式会社SCRAP様はリアル脱出ゲームのパイオニアとして、謎解きを通しての「物語体験」をクリエイティブしている企業です。 「物語体験」とは世界観に没入し物語の主人公になったかのような体験を指し、この「
2025年3月14日


版なしで幅広い素材に印刷可能な熱転写技術~DTFプリント~
熱転写という印刷技術を皆様はご存じでしょうか。 熱転写とは熱転写用のフィルムにデザインをプリントし、熱圧着で布地などに転写し貼り付ける手法を指します。主に衣類やトートバッグなど、グッズやノベルティを製作する際に使われている手法であり、印刷が鮮やかで表現が豊かなこと、版なしで印刷できるため少量でも製作しやすいことから、近年注目を集めている印刷方法でもあります。 今回はセルカム株式会社様にて、熱転写プリントの中でも新しい印刷手法であるDTFプリントの最新機種をご紹介いただきましたので、本記事にて体験会の模様をレポートいたします。 目次 1.セルカム株式会社様について 2.DTFプリントとは 3.TY-300 4.SELSHAKE-PRO800 5.実際の印刷風景 6.まとめ セルカム株式会社様について 体験会にご招待いただいたセルカム株式会社様は、大阪に本社を持つ、印刷機器・印刷周辺機器・資材を販売されている専門商社です。1988年の創業以来「お客様のニーズにお応えするプロ集団」としてお客様の課題やお悩みを解決するサービスを提供していらっ
2025年3月3日


屋外向けvs屋内向け ステッカー耐久性の違い
シールステッカーには屋内向けと屋外向けがあり、両者は一見見た目が似ていますが、実は内容の異なる別物です。 「見積もりに屋内向けシールと書いてはあったが、屋外に貼ってはいけないの?」「屋外向けステッカーは本当に耐久性に優れているの?」 今回はこのような疑問を解決できるよう、屋内向けシールと屋外向けステッカーの基本的な違いの解説、ならびに当社での耐久テストの様子をお届けいたします。 屋内向けシールと屋外向けステッカーの基本的な違い 屋内向けシールと屋外向けステッカーの違いは主に材料と耐久性です。 屋内向けシールは基本的に穏やかな安定した環境での貼付が想定されるのに対し、屋外向けステッカーは風雨や太陽光にさらされる場所での貼付が想定されるため、両者で異なるスペックの材料を採用しています。 屋内向けシール 屋内用シールは、環境が安定した屋内で使用されるため、特に高い耐久性は求められません。そのため、紙やフィルムなど、多様な素材から用途やイメージに合った材料を選択できます。また、屋内で使用されるため、退色の心配も比較的少なく、パステルカラーなど、特
2025年1月24日


目を惹くステッカーデザインのアイデア
誘導サインや工場内表示、社用車ステッカーなど、表示物はせっかく貼るのであればできる限り目立たせたいですよね。 色を派手にしたり、サイズを大きくしたり、反射材など目立ちやすい材料で製作するといった方法もありますが、デザインの工夫によっても人の目を惹きつける表示物を製作することが可能です。 今回は表示物を作る際のデザインアイデアをいくつかご紹介いたします。 アイデア①:車用ステッカーを鏡文字で製作する こちらはお客様からのアイデアで製品実現に至った事例です。 上記の写真は一見すると普通の車用ステッカーにも見えますが、特に注目していただきたいのが前面部分のステッカーです。 フロントバンパー部分に反転させたロゴを配置することで、前方を走る車のミラーに映った際にも社名をアピールすることができます。 車両全面にデザインを施すラッピングでなくても、カッティングシートを効果的に配置することで十分に目立つ表示が実現可能です。営業車など車のステッカーにおすすめです。 参考記事 アイデア②:表示物を錯視風デザインで製作する 錯視サインとは、特定の方向から見ると立体的に
2025年1月22日


シール・ラベル・ステッカーの違いって?
新しくラベルやステッカー、シールの手配が必要な場合に「シール 手配」「ステッカー調達」など、どのようなキーワードで印刷会社を探すとよいかお悩みになることはありませんでしょうか。 今回は新しくステッカーを手配する方に向けて、よく似ている単語であるシール・ラベル・ステッカーの言葉の違いをご紹介するとともに、ステッカー手配時の注意するべきポイントを解説します。 シール・ラベル・ステッカーの違い 結論から申し上げますと、印刷会社によって定義は異なります。 当社の場合は取り扱い製品の多くが貼り付けられるものであり、シール・ラベル・ステッカーという言葉に厳密な違いを設けておりません。いずれも基本的には裏面に粘着剤がつけられた薄い表示物を指しています。 とはいえ便宜上呼び分けている場面もあり、本項では一般的な言葉の差異をご説明いたします。 シールとは かつてシールとは手紙や書面の未開封を証明する封印を指した言葉でしたが、現在では一般的に材料の両面または片面に粘着剤のついた印刷物がシールと呼ばれています。 (商品の入った袋を熱などで封印することを指すシー
2024年12月25日


え?このラベルも対象に…?含有禁止物質との終わりなき戦い
製造業において、製品を輸出する際の規制物質への対応は避けては通れない課題です。皆様も日々増加する対象物質に頭を悩ませたご経験がおありではないでしょうか。 規制というと、対象として電子機器や自動車がイメージしやすいですが、実は小さく薄いラベルステッカーも物質規制の対応が必要になることがあります。 目次 1.業界規制の背景と重要性 2.代表的な規制:REACH規則とRoHS指令 3.法規制の変更に合わせてフローの見直しが必要 4.chemSHERPAやSDSの活用 5.含有物質規制の備えをするべき企業とは 6.規制物質は日々追加されていく 業界規制の背景と重要性 規制物質に関する法律や指令は、環境保護や人々の健康を守る観点から制定されています。これらの規制は、製品に含まれる有害物質を制限し、持続可能な製造プロセスを促進することを目的としています。 例えば、REACH規則やRoHS指令は、特定の有害物質の使用を制限し、製品の安全性を確保するために導入されました。これにより、製造業者は製品の安全性を確保しつつ、環境への負荷を軽減することが求め
2024年11月27日


印刷における重要な工程 製版
印刷には版を必要とするものと版が不要なものがあり、そのうち版を必要とする印刷は有版印刷(ゆうはんいんさつ)と呼ばれています。 今回は知っているようで知らない方も多く、知れば知るほど奥深い版についてご紹介いたします。 版とは 版とは印刷工程において画像や文字を印刷物に転写するためのものを指します。 後述の通り、版は印刷方法によって形状が異なります。 また、版やその元となるフィルム原版を製作する一連のプロセスを製版と呼びます。 製版は印刷物の品質を左右する重要な工程であり、印刷する内容に合わせた版を選定、製版することで不良の少ない優れた印刷物を製作できます。 版の種類 印刷の仕組みの都合上、版を必要とする印刷を有版印刷と呼びます。 有版印刷は凸版印刷・凹版印刷・平版印刷・孔版印刷を指します。当社で使用しているシルクスクリーン印刷やシール印刷も有版印刷です。 凸版印刷(レタープレス・フレキソ印刷) 印刷する箇所が盛り上がっている版を使用します。版の盛り上がった箇所にインクを付着させ、素材に押し付けることで印刷します。はんこと同じ原理ですので
2024年10月31日


おろそかにしていませんか?色の確認は重要です!~色校正~
印刷物が納品され確認してみると、イメージと色が違う!いまさら最初からやりなおし⁉……そんな事態を防ぐために、印刷には色校正という工程があります。 本ブログでは色校正とは何か、色校正を行うメリット、色校正の流れをご紹介するとともに、実際の色校正で色を確認する際の注意点も解説いたします。 目次 1.色校正とはなにか 2.なぜ色校正が必要か モニターと印刷物の色味の違い 色の認識のすり合わせ 3.色校正の流れ 4.色校正の際の注意点 5.まとめ 色校正とはなにか 色校正(いろこうせい)とは、製品の印刷を実際に行う前に、イメージに近い状態で再現できるかどうかを試し刷りで検証する作業です。色校と呼ばれる場合もあります。色校正で仕上がりを確認した際、印刷物の色がイメージと異なる場合は調整を行います。 色は言葉では伝えられない情報を伝えます。色を確認する工程である色校正は、印刷物の品質を確保するための重要なプロセスといえるでしょう。 なぜ色校正が必要か 一見すると、わざわざ色校正を行わなくてもお客様と印刷企業の間で色の情報は伝達できそう
2024年10月15日


違うと何が変わるの?印刷方法の特徴と強み
印刷とひとくちに言っても、印刷方法によって様々な特徴があり、また異なる強みがあります。 今回は当社印刷の代表的な方法である凸版印刷、シルクスクリーン印刷、インクジェット印刷について特徴と強みを解説します。 目次 1.凸版印刷とは 2.シルクスクリーン印刷とは 3.インクジェット印刷とは 4.凸版印刷の特徴 5.シルクスクリーン印刷の特徴 6.インクジェット印刷の特徴 7.印刷方法の使い分け 凸版印刷が選ばれる場合 シルクスクリーン印刷が選ばれる場合 インクジェット印刷が選ばれる場合 8.まとめ 凸版印刷とは 凸版印刷はその名の通り版の盛り上がった箇所にインクを付着させ、素材に押し付けることで印刷します。はんこと同じ原理ですので、印刷の仕組みが想像しやすいかもしれません。 凸版印刷はシール印刷(シーリング印刷)の一種でもあります。シール印刷には凸版印刷のほかに代表的なものとしてオフセット印刷、デジタル印刷などが含まれています。 凸版印刷機はセッティングや機械のカスタムによって、生産ライン上に抜き加工(成型加工の一種)やカス上
2024年9月12日


印刷手配時に見落としがちな「イニシャル費用問題」
印刷会社からステッカーの見積もりを取り寄せると、本体代の下部の欄に別途初期費用が記載されている場合があります。この初期費用はどの工程で発生する費用かご存じでしょうか。 今回はステッカー製作の際に発生する初期費用(イニシャルコスト)について解説します。 目次 1.当社ご注文の流れ 2.ステッカー製作における代表的な初期費用とは データ作成代 校正費用(データ校正代、色校正代) 製版代 抜型代 試作代 3.まとめ 当社ご注文の流れ 参考記事 ステッカー製作における代表的な初期費用とは ステッカー製作時の初期費用は以下のように分類できます。 新規製品ご注文時に基本的に発生する費用 例:データ作成代、校正費用 製品の製作方法に応じて発生する費用 例:製版代、抜型代 必要に応じて発生する費用 例:試作代 それぞれの費用の内容を詳しくご紹介します。 データ作成代 ③発注工程にて注文を受けた後に、 ご提出いただいた素材や情報を基に印刷用のデータを作成します。データ作成代はこのデータ作成工程に発生する費用です。...
2024年8月28日


手軽に貼れて便利なマグネットステッカー
手軽に貼れるステッカー材料のひとつ、マグネットステッカー。簡単に着脱ができ、はがした際もベタベタとした糊残りの心配が不要な点は非常に便利です。 しかし一方で、落下リスクなど扱いに注意が必要な材料であることはご存知でしょうか。 今回はマグネットステッカーの種類や活用方法、メリット・デメリットをご紹介いたします。 目次 1.マグネットステッカーとは 2.マグネットの種類 3.活用方法 4.メリット・デメリット 5.マグネットステッカーが使えない場合は… マグネットステッカーとは マグネットステッカーとは裏側がマグネットになっている材料に文字や絵などの印刷を施したものを指します。磁石が貼れる場所であればどこにでも着脱可能であることが強みです。 また、厚みも0.5mm~0.8mmほどと薄く柔軟性があるため加工がしやすいといった特徴もあります。 身近な使用例としては水回り修理などの広告ステッカーや赤ちゃんや子供などが乗車していることを示すステッカーといった車用ステッカーが挙げられます。 別名マグネットシール、マグネットシートと呼ばれることもあり
2024年8月27日


ユーザーフレンドリーなステッカーとは?
ユーザーフレンドリーという言葉をご存知でしょうか。 元々はIT分野において使用されている言葉で、機器やソフトウェアの操作がわかりやすく、使用しやすいことを指す言葉です。よりシンプルに言い換えると、利用者にとって親切で使いやすい状態ということですね。今回はステッカーの仕様におけるユーザーフレンドリーについて考えてみたいと思います。 ステッカーの仕様として思いつくものと言えば… ステッカーの仕様と言われてパッと思いつくのはデザインや色、寸法、形状などではないでしょうか。耐候性や耐薬品性など各種耐久性や成型加工、材料を思いつかれた方もいらっしゃるかもしれません。 それでは改めて一体どういったステッカーがユーザーフレンドリーな仕様なのでしょうか。 ユーザーフレンドリーなステッカーを考える ユーザーフレンドリーなステッカーの一例をご紹介いたします。 情報がわかりやすく伝わるデザインのステッカー ユニバーサルデザインとは、公平性やわかりやすさなど7つの原則に基づいた誰もが使いやすいデザインを指します。 例えば誰でも見やすい色を選択するカラーユニバ
2024年7月26日


アルミニウムをもっと丈夫に!アルマイト加工とは
重量が軽く加工性に富んでいるアルミニウムは多くの分野で使用されています。印刷業界も例外ではなく、主に金属銘板において頻繁に採用されています。しかし一方で、傷つきやすい、腐食してしまうといった点から、そのまま製品に使用するには難しい素材でもあります。 そんな欠点を補うために施されている加工方法をご存知でしょうか。 今回はアルミニウムへの加工、アルマイト加工(アルマイト処理)についてご紹介いたします。 目次 1.アルマイト加工とは 2.アルマイト加工はなぜ行われるか 3.アルマイト加工の種類 4.アルマイト加工のデメリット 5.まとめ アルマイト加工とは アルマイト加工とは防錆処理のひとつで、アルミニウムに電解処理を行い、表面に酸化被膜を作る加工を指します。 アルミニウムは何もしなくても自然に酸化被膜が作られますが、この被膜は非常に薄く損傷しやすいため、人工的に加工を施すことで腐食及び摩耗しにくくなり耐久性が向上します。別名陽極酸化処理やアノダイズ処理とも呼ばれます。 よく似ている加工にめっきがありますが、アルマイト加工は表面並びに内部に
2024年7月18日


暮らしの安全を守る反射材とは?その仕組みと使用例
夜間の安全を守る反射材。皆さんも学校や地域の交通安全教室で反射材の有用性について聞いたことがあるかもしれません。 ひとくちに反射材といっても、使用環境や用途に応じて手軽に使用できるものから、高機能なものまで、様々なグレードのものがあります。 今回は反射材についてご紹介すると共に、反射材の選び方や取り入れ方についてご提案いたします。 目次 1.反射材とは 2.再帰反射とは 3.より効果的な反射材とは 4.反射材の活用例 5.安全を守るために… 反射材とは 反射材とは主に再帰反射の原理を利用し、光を当てた際に輝いて見えるものを指します。リフレクターと呼ばれることもあります。 現在ではガラスビーズタイプとプリズムタイプの2種があり、一般的にガラスビーズタイプに比べ、プリズムタイプの方がより反射輝度と呼ばれる光を反射する量の数値や耐久性が高くなっています。 ライトや蓄光製品とは異なり、発光するものではありません。また、反射材は自ら光るものではなく反射で光るため、電源不要でどこにでも気軽に設置ができるメリットもあります。 反射材はコストや要求さ
2024年6月28日


塩ビフィルム2つの製法~キャストとカレンダー~
当社でお取り扱いしているカッティングシートや印刷を施したステッカー製品の多くは ポリ塩化ビニール(PVC、塩ビ)を原料としたフィルム材料を使用しています。 塩ビの原材料は固形で、フィルム状に加工する際には粒上のものを加工して製造しますが、その工法は大きく分けて2種類あります。 今回は塩ビフィルムの特徴とその加工法についてお伝えしていきます。 塩ビフィルムの特徴 塩ビフィルムの特徴は製造時の加工のしやすさや、使用時の柔軟性、耐久性の高さなどが挙げられます。 加えて自己消火性も高いため、厳しい防炎性能が求められる場面でも多く使用されています。 当社で取り扱っております鉄道系の内装、外装のマーキングフィルムは安全上の理由で厳しい燃焼試験をパスすることが必要なため塩ビ素材のフィルムが多く採用されています。 参考記事 また、廃棄焼却時の条件によっては有害な物質が発生するということがあり、他の原材料への転換の機運が高まった時期もありましたが、廃棄処理技術の発達によりこの問題も落ち着きを見せています。 参考 記事 塩ビフィルムの製造方法
2024年6月26日


ダイカット?半抜き?ステッカー加工の種類の違い
世の中には同義語があふれていますが、印刷加工の業界で用いられる用語にも同じ意味だが異なる言いまわしで表現される言葉が多数存在します。 同じ仕上がりの加工方法を指すのに手配先によって呼び方が異なり困ってしまった、そんなご経験はございませんでしょうか。 今回は印刷用語の中でも特に同義語が多く企業によって呼び方が異なる、抜き加工の種類についてご紹介いたします。 目次 抜き加工とは ステッカーの仕上がり外観は大きく分けて2種類 ダイカットとは キスカット(ハーフカット)とは 当社形状加工設備のご紹介 抜き加工とは 成型加工の一種で、印刷物を特定の形に形状加工する工程を抜き加工と呼びます。 たとえば型抜きクッキーを作る場合に、綿棒でのばした生地をクッキー型でくりぬいたり包丁で任意の形状に切り取ったりする工程があるかと思いますが、ステッカー製作でも同様に、製品寸法よりも大きく切り取られた材料(基材)に印刷を施したあと、製品の形状にあわせて加工する(切り抜き、打ち抜き)工程があります。 当社では製品の仕様等条件により、複数の選択肢から最適な方法を選
2024年6月19日