SDGsに関する重要キーワード「エシカル消費」


SDGsに関する取り組みが様々な方面で推進されているこの頃ではありますが、今回はその取り組みに密接に関わるキーワードである「エシカル消費」、という言葉についてのお話です。 近頃は様々な場所で見聞きすることの多い「エシカル」という言葉。 聞いたことはあるがいまいちどのようなことなのかわからない…という方も多いのではないでしょうか。 SDGsをはじめとした環境、社会に対する取り組みに関する言葉は横文字が多く、何となくのイメージだけでとらえてしまうこともありますが、言葉の意味をしっかりと理解することでより深くその活動にかかわっていけるようになることでしょう。

   目次   


  1. エシカルとは

  2. 日本における「エシカル消費」の認知度

  3. 具体的な「エシカル消費」の例

  4. サステナブルとエシカル

  5. 企業はどのような取り組みをしているのか

  6. 現状の問題点

  7. 当社で取り組んでいるエシカル活動

エシカルとは

エシカル(ethical)とは、道徳上の、倫理的な、という意味の英単語です。 法律やルールなどの制約ではなく、人々の良心によって守られる規範ということを示す表現として使用されています。 転じて近年では環境、社会に対し問題意識を持ち、人や地域に配慮すること、という解釈が英語圏からはじまり、その考え方は日本をはじめ世界中に広まっています。 このエシカルに消費活動を行うこと、人や社会、地域、環境などに配慮されたものを購入する消費行動やライフスタイルをまとめて「エシカル消費」と呼んでいます。

日本における「エシカル消費」の認知度

人や環境に配慮した消費活動である「エシカル消費」ですが、今日現在どれくらい浸透しているのでしょうか。 2021年に実施された愛知県の県政世論調査によるとエシカル消費という言葉を聞いたことがある、という人は全体の22.5%という結果でした さらにこの中で聞いたことがあり意味も理解していると答えた人は5.9%で、まだまだ浸透しているとは言えない状況のようです。 SDGsの様々な目標の達成のために必要な行動であるエシカル消費については、企業個人問わず広げるための取り組みを進めていくことが重要になります。


具体的な「エシカル消費」の例

それではどのような消費行動がエシカル消費と呼ばれるのか、具体的に見ていきたいと思います。

①人や社会への配慮 人々が日ごろ購入する低価格な日用品、食品の背景には、その安さを実現のため不当に低賃金で働かされ、苦しい生活を強いられている人々がいるというケースもあります。 一方生産にかかわる人々にしっかりと利益を配分するために適切な価格に設定されたフェアトレード認証製品と呼ばれるものや、製品の一部が寄付されるものがあります。 少々価格は高くなることが多いですが、このように製品にかかわる人々に配慮された付加価値があるものを選んで消費することにより、多くの人が豊かな暮らしを送れるようになるための一助になります。 ・フェアトレード製品の購入 ・障害のある人が事業所で作った製品を選ぶ ・寄付つきの商品を選ぶ など

②地域への配慮

インターネットが発達した現代においては、世界中のものがクリック一つで手に入るようになっています。 そのように一つのものを買うにも選択肢が無限にある中で、日本国内、さらには地元で製造、販売されている製品を選んで消費することで、居住する地域の活性化につながり好循環が生まれます。 このようにいわゆる地産地消や災害被災地域で作られたものを購入することが、地域へ配慮したエシカル消費です。 ・地元の農林水産物を選ぶ ・災害被災地域産の産品を購入する

③環境への配慮

地球環境というスケールの大きい対象にも配慮が必要です。 文明の発達により地球温暖化や海洋汚染が進んでいる現在の深刻な状況に対し、一人一人が「エシカル」な行動をとることは、たとえそれが些細なことでも環境の改善に向けての大事な行動となります。 ・必要な量だけ買う ・マイバッグの使用 ・リサイクル製品を購入する ・マイボトルを利用する ・食品ロス を減らす ・電球を省エネLEDに交換する ・地域のルールに沿ったゴミの分別を徹底する など

サステナブルとエシカル

エシカルと同様に重要なキーワードとしてあげられる単語に「サステナブル」があります。 同じような文脈で使用されることが多いですが、エシカルは倫理的、という意味であるのに対し、サステナブルは持続可能という意味があります。 ですので同義というわけではなく、密接な関係性の言葉同士ということになるでしょうか。 エシカル(社会に対し問題意識を持ち、人や地域に配慮すること)な行動をすることにより、サステナブル(持続可能)な社会が実現できるということになります。

企業はどのような取り組みをしているのか

日本国内の企業も様々な形でエシカル製品を製造、販売しています。 無印良品 日本国内に多数の店舗を持ち、日用品、雑貨、食品などを扱う無印良品では、様々な切り口のエシカル商品が販売されています。 オーガニックコットン衣料(人や社会への配慮) 無印良品で販売されている衣料品の大部分にはオーガニックコットンが使用されています。 農薬不使用のため、生産者の健康への負担も軽減されるので人や社会に配慮されたエシカル商品といえます。 菓子の切れ端、不選別シリーズ(環境への配慮) 通常の製造時には形状などが基準外のため捨てられてしまう部分も販売することにより、食品のロスをなくす、という目的で販売されています。

ワンプラネット・カフェ 環境やサステナビリティに関する事業を行っているワンプラネット・カフェではすべての要素に配慮されたエシカルな紙製品を製造販売しています バナナペーパー ザンビアのバナナ畑で通常捨てられる茎の繊維を利用し、古紙と合わせることでエシカルで高品質なバナナペーパーができます。 こちらの紙製品は、途上国の貧困解決、CO2の削減など様々な問題に対し貢献できるので、今後さらに注目が集まっていくと考えられます。 →バナナペーパー紹介ページ(外部リンク)

現状の問題点

物品を購入する消費者としてはエシカルな製品を、様々なキーワードを参考に選択できます。 しかし製品ではフェアトレードと謳っていたりエシカル要素をアピールしているものの、実態が伴っていない製品も中にはあるようです。 このような見せかけだけのいわゆるSDGsウォッシュとなるようなこともありますので、購入するものの選定は、様々な情報を総合して慎重に行うことが良いでしょう。 コーヒー生産者の窮状を伝えるものとしてこのようなドキュメンタリー映画もあります。 →おいしいコーヒーの真実(外部リンク) また、労働力の搾取というと遠い海の向こうの話と思ってしまいますが、日本国内でも発生しうることでもあります。 コロナウイルスの流行以前では、外国人技能実習生が本来の目的とは違う形で労働力として酷使されていた、という事例がニュースなどで散見されました。 このような問題は、身近なところにも存在しているということを意識することが必要です。

当社で取り組んでいるエシカル活動


印刷会社である当社、山王テクノアーツではご注文をいただいた製品の使用がエシカル消費につながるよう、様々な取り組みを行っております。 1.紛争鉱物調査 紛争鉱物(ふんそうこうぶつ)とは、内戦や紛争などにより、武装勢力や反政府組織の資金源となっている天然鉱物のことです。 こちらが材料、製品に使用されていないかの調査を行い、未使用と証明されたものを使用しております。 2.各種環境規制への対応 REACH規則/RoHS指令などで指定されている高懸念物質と呼ばれる環境や人体に悪影響を与える、含有されていてはいけないと定められている物質の非含有証明なども速やかに提出できる体制を整えております。 3.環境配慮材料の取り扱い 下記リンクの記事でご紹介しているような様々な切り口での環境に配慮された印刷材料を積極的にご提案しております。 →目的に応じて使い分け、様々な環境対応ラベル 4.労働環境の整備 従業員の働きやすさを最重要の要素とし、国の様々なガイドラインに準じ適切な労働環境を日々整えおりますので、安心してご注文をいただくことができます。 5.積極的な情報発信 こちらの記事のようにwebサイト上やお客様とのお話の中で、積極的にSDGsなどに関連するお知らせするべき情報について発信しております。

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