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航空機向けの表示銘板 プラカード -PLACARD-

更新日:5月29日



当社で扱っている工業向けラベル製品は、航空、鉄道、その他工業分野など多様な場所で使用されております。

ひとえにラベルといっても一般的なイメージのシールラベルとは異なり、使用される分野ごとに厳しい品質基準、要求事項があり、その基準ごとに対応したラベル、銘板を製造し、お納めしております。

今回はその厳しい業界基準を持つ分野の一つである、航空業界の内装向け製品、「プラカード-Placard-」について解説いたします。

 

 

航空機内の表示物はどのようなもの?

遠方への旅行や出張などで飛行機に搭乗する際、機内を見渡すと案内や注意喚起などの表示物が掲示されているのを見かけることがあるかと思います。

たとえば機内に入り座席を探すときやトイレの利用時、着席時など、様々な場所に利用時の注意点や案内が表示されています。



その表示物をよく見ると材質、風合いは地上で見るものとはちょっと違う印象を持つのではないでしょうか。

シールというよりはプラスチックのような若干厚みを感じる素材であったり金属のプレートであったり…。

そのような航空機内の表示物、銘板は一般的にPLACARD(プラカード)と呼ばれ、見た目の違いだけでなく機能的にも航空事故の原因にならないよう、厳しい基準の元製造されている高品質なものになっています。

こちらのプラカードは例外もありますが、航空機を構成する部品と同様、装備品として扱われます。

 

一般的な「銘鈑」についてはこちら

 

 

  PLACARD(プラカード)とは?



プラカードという言葉を聞くと、イラストのような持ち手のついたメッセージボードが思い浮かびますが、辞書を引いてみると…

 

Placard [US] plǽkɑrd | [UK] plǽkɑːd、

はり紙、掲示、プラカード、ビラ、ポスター、名札など

 

ということで英語の意味では表示物全般を指す言葉となります。

プラスチックのことを指しているのではなく、紙や金属などの材質もプラカードの意味に含まれるようです。

航空業界では一般的に客室の案内表示や航空機内の部品の重量など、スペックを示す銘板のことを「プラカード」と呼んでいます。 



使用される主な材質

アルミ

SUS

ポリカーボネートなど

 

印字方式

エッチング

アルマイト印刷

彫刻

レーザー印字

シルク印刷

インクジェット印刷など

 

参考記事


 

  厳しい燃焼試験

PLACARDは小さな表示物ですが、航空機の火災発生時に影響を最低限にするため、航空機内で使用されるシートや照明器具など他の内装品と同様に、機内に使用するためには航空機内装品向けの燃焼試験に合格した難燃性の材料が原則として使用されます。


認証規格は代表的なものでは米国連邦航空局(FAA)が定める航空機内装品向けの規格試験であるFAR 25.853試験や、日本では対空性審査要領、ヨーロッパではEASAなどがあります。

試験内容は垂直、水平、45°60°など所定の角度に固定したplacard(試験片)を直火で加熱、その燃焼具合で燃焼性を判断します。

その燃焼具合で難燃性の基準を満たすものが一般的には航空機内装表示に使用されます。

また、燃焼性の他に発煙性、毒性についても基準への適合が求められることもあります。

 

国や地域単位の規格の他に航空機製造メーカーが独自に定めた燃焼規格試験もあります

ボーイング社 BSS(BOEING SAFETY STANDARD )

エアバス社  AITM(AIRBUS INDUSTRIE TEST METHOD)

 

各国の規格試験と各メーカーの規格試験は多くの部分で互換性がありますが、基本的には各試験を経て機体メーカーが認めた材料を航空機用プラカードの材質として使用することができます。

 

 

  なぜ金属<プラスチック?

比較的燃えやすい素材のプラスチックを使用するより、耐火性の高い金属を使用したほうが良いのでは、と思ってしまいますが、飛行機で使用されるあらゆる部品は1gでも軽いものが求められるため、要求を満たせる設置箇所ではより軽量なプラスチック素材のプラカードが採用されています。

 

 

  その他に求められる性能

前述の燃焼性などの機能の他にも求められる条件があります。

規格試験の条件以外で要求事項として求められるものは耐擦過性、接着性、トレーサビリティなどがあります。

 

耐擦過性

耐擦過性とはプラカード表面のこすれに対してどれほど耐えられるかという性質です。

表面が傷ついて表示内容が認識できなくなってしまっては緊急時、重大な事故につながることもあります。

当社がお納めしているプラスチック系素材のPLACARD ではポリカーボネートなどの半透明の材料に裏側から印刷を施すことにより表面への衝撃で内容が容易に判読不能にならないような仕様を採用しています。

 

接着性

機内において重要な情報を知らせる役目のプラカードは劣化や乗客の手によって剥がされるようなことはあってはいけません。

あらゆる状況でも剥がれる、剥がされるリスクを最小限に抑えられるよう、使用される粘着テープは強度の高いものが採用されています。

 

トレーサビリティ

航空機で使用されるPLACARDについては製造に使用される材料すべてに厳格なトレーサビリティが要求されます。

指定された条件の材料が間違いなく使用されているか、基準を満たして製造されているかの証明として、インクや印刷材料などの製造年月日や製造工程ごとの作業者、実施日などを適切に管理することが求められ、必要な際にはその履歴を開示提供します。

当社では航空・宇宙・防衛分野の産業特有の要求事項に対応した品質マネジメントシステムであるEN9100(AS9100、JIS Q 9100)を取得し適切な管理を行っております。



参考

 

 

お伝えしてきましたように航空機で使用されるプラカードは、見た目以上に高機能な表示物です。

山王テクノアーツでは航空業界での長年の実績と、マネジメントシステムで確かな品質の表示物を日々ご提供しております。

航空、その他の分野におきましても耐久性、難燃性など表示物に高い機能や各種認証への適合を求められるケースがございましたら、当社の経験と技術で課題の解決をお手伝いいたします。

お悩みの事案等ございましたら、一度お気軽にご相談いただけましたら幸いです。



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