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当社製品のサブスク化を考える

更新日:4月22日


近年新たな消費の形として定着しているサブスクリプションサービス。 いわゆるサブスクといわれ、定額の料金を支払うことでサービスを無制限に利用できる、ということが主な特徴です。 音楽や動画配信の無形のものから始まり、最近では洋服や香水など有形のものが定額で借り放題など、日を追うごとに様々なサービスが登場しています。 昔からあるサービスですと、月額会員制のスポーツジムや雑誌の定期購読、飲食店の食べ放題などもサブスクリプション、と言えるかもしれません。 筆者も音楽配信サービスである「spotify」や動画配信サービスの「NETFLIX」などを契約しております。 当初は興味本位で契約していたものですが、気が付いたら日々の娯楽に関するツールとして生活に欠かせないものになってしまいました。 従来の消費の形と比較して、経済的かつ便利、まさに革命的な発明であるということを身をもって感じております。 レコードを買いに、レンタルビデオを借りに実店舗に足を運ぶことが少なくなったことは少し寂しい気もしますが、いつの時代もこのようにしてモノの価値観や消費行動は変化してきたものなのだと思います。 この新たなビジネスモデルである「サブスク」については、どの業種の事業者様も一度は自社の製品でできないものかと考えたことがあるのはないでしょうか。 弊社もご多分に漏れず、弊社代表田中の一声で印刷物・表示物のサブスクというものを検討してみることとなりました。


しかし印刷のサブスク…いったいどのような形であれば売り手、買い手ともに満足できる形で成立するのでしょうか…。 改めてサブスクリプションの定義を確認してみます。 サブスクリプション(英語: subscription)は、定額料金を支払い利用するコンテンツやサービスのこと。 商品を「所有」ではなく、一定期間「利用」するビジネスモデル。日本ではサブスクとも略される 引用:wikipediaより https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%96%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%97%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3 ということなので印刷・表示物に単純に当てはめると 「月額(年額)〇〇円で山王テクノアーツで取り扱いの印刷・表示物が注文し放題!!」 というサービスがシンプルなイメージになります。 これぞイメージ通りの印刷のサブスク、という感じもいたしますが、一方で確実に成立しない雰囲気が充満しております。 利用者としてはこのようなサービスがあれば大歓迎ですが、提供者側としては取り扱いの製品ラインナップが多岐にわたるため、採算が取れない可能性が高く、現実的ではありません。 もう少し限定的なものにしていかないと両者が満足できる形での成立は難しそうです。 より現実的なものにするためにここで一般的なサブスクの利用者側、提供者側のメリットを考えてみたいと思います。 利用者 ・購入よりも安価にサービスや商品を利用できる。 ・初期費用が少ないため、継続利用しやすい。 ・サービス期間はあるが、いつでも解約できる。 ・新しい商品やサービスの提供を受けやすい。 提供者 ・継続的・長期的な売上を見込める。 ・消費者の導入ハードルを下げられるため、新規顧客を獲得しやすい。 ・顧客リストや利用統計データが取れるため、今後の改善に利用できる。 こちらの情報をもとに、より具体的に印刷・表示物に当てはめてみると 利用者 ・都度の購入よりも安価に購入できる ・版型代、データ作成料が定額料金に含まれているので新版のたびにイニシャルコストが発生しない ・注文数の変動による価格の変化がないので都度の見積が不要 ・注文数の変動による価格の変化がないので必要数のみの注文でOK、過剰な在庫の解消が可能 ・採算が合わなければ期間終了後通常の購買形態に変更可能 提供者 ・売り上げの見込みが立てやすい。 ・製品ごと、ロットごとの個別見積もり提出が不要のため、間接費の削減、納期が短縮 ・まとまったご注文をいただけるのでコミュニケーションが深まり、よりよいサービスの提供が可能 上記のようなメリットが双方にあれば成立するかと思います。 これらを踏まえると、現実的なサービス内容はどのようなものになるでしょうか…。 例えば…

※画像はイメージです 「工業用ラベル製品同一材料ならデザイン内容形状自由に頼み放題!サブスクサービス!!」

限定的な仕様(例:白マットコート紙+PETラミネート)であれば、サイズや形状表示内容が変わっても定額で発注し放題。 定額の料金は該当仕様の前年使用数量、予定使用数量などをお知らせいただいたうえで、総合的に勘案してご納得いただける価格にてお見積り。 版型代データ作成料はコミコミ、製品ごとの見積依頼の手間もございません。 必要に応じて複数の仕様をセットでご提供することも可能です。 いかがでしょうか。ラベル材料の仕様統合などのコスト削減施策を進めており、ラベルの仕様がある程度絞られている事業者様にとっては、さらなるコスト削減効果が発揮できる可能性があります。 世界の情勢などにより、さらなるコスト削減、安定的な供給先の確保が急務となっている昨今、新たなアイデアとして検討の余地はあるのではと感じております。 正直なところ、この仕組みを上手に運用できれば少しでも安く資材をスムーズに調達したいお客様と、長期的に確実性の高い売上予測を立てたい印刷会社、双方の願いが叶い、WinWinのお取引が実現できるのではと考えております。 半分絵空事のようなお話ではありますが、お客様に喜んでいただけるよう手探りでこのようなことを日々思案しております。

山王テクノアーツでは新しいかたちでの印刷・表示物のご提供サービスの実現に、ご協力いただける企業様からのご連絡を本気でお待ちしております。 印刷・表示物の「サブスク」にご興味持っていただける企業様ございましたら、貴社のご要望やお困りごとをぜひ一度お聞かせいただけましたら幸いです。

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