カーラッピング費用の相場はどれくらい?失敗、後悔しないための予備知識
- shinozawa2
- 2022年8月18日
- 読了時間: 7分
更新日:9月2日

一時期の「痛車」ブームなどもあり、企業のプロモーションだけでなく、個人にも普及してきているカーラッピング。
車両全体をフルラッピングするなんて値段はいくらぐらいかかるのだろう…と疑問を持ったことがある方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は車のラッピング費用の相場や発注先のチェックするポイントなど、カーラッピングをお考えの方の業者選定の参考にしていただける情報をお届けいたします。
目次
カーラッピングとは?
カーラッピングとは、ステッカー(ラッピングフィルム)を車両に隙間なく貼り付けることにより、色や柄(デザイン)を変更することのできる技術です。
塗装と比べて施工時間が短く、印刷による意匠再現性も高いため、個人のカスタム用途から企業のプロモーションまで幅広く活用されています。
また、再剥離性能を持つフィルムを使用することにより、元の状態に復帰することも可能です。
この技術は約30年前に誕生し、貼付け施工の方法に加え、耐久性、施工性などラッピングフィルムの性能も、日々進化を続けています。
海外ではプロモーションの手法の定番
カーラッピングは、街中で自然に目に入る広告媒体として、海外では定番のプロモーション手法です。
比較して日本では普及が遅れていますが最近では街でも見かける機会が増えてきています。
街ではフルラッピングや部分的にステッカーで装飾された営業車、社用車なども時折見かけることもあります。
また、国内ではバスや電車のラッピング車両を見かける機会の方が多いかもしれません。

車のラッピングの価格、費用の相場や製造方法
早速ラッピングをするのに値段はいくらかかるのか、というお話ですが一般的な乗用車をフルラッピングしようとすると貼付面積、使用材料やデザインによって、幅は広いですが1台当たり60万~160万円が一般的な価格の相場といわれています。

製造方法に関しては、上記画像のような車体全面へのフルラッピングの場合、カーラッピング用の高品質フィルムにインクジェット印刷、表面保護用のラミネート加工を施したものを使用します。
熟練の職人の技術によるラッピング施工作業
各箇所に合わせて製造されたラッピングフィルムを、車体に貼付ける作業は、職人による手作業です。
こちらの貼付け施工作業ですが、車体を傷つけたりしないように作業しなければいけませんし、気泡などが表面に出ないよう、失敗の許されない完璧な仕上がりが要求されるため、非常に難易度が高い作業です。
貼付け施工を依頼したが、ラッピング表面に気泡が入っていた、刃物で傷ついた跡があった、などのトラブルも耳にしたこともありますので、依頼する業者の選定時は、万が一の際の保証など条件の確認を慎重に行わなければなりません。
弊社でも取り扱っておりますフィルムメーカーの3M社では、ラッピングの認定技術者の制度なども設けておりますので、施工業者選定でお悩みの際はこちらの認証を取得している事業者に依頼すると、安心できるかもしれません。
参考(外部サイト)
また、ラッピング施工技術を競うカーラッピング選手権なども定期的に開催されておりますので、ご興味のある方はyoutubeなどで検索していただくと、その模様をご覧いただけます。
DIYは可能?
最近ではDIYでカーラッピングに挑戦する方も増えていますが、曲面や凹凸の多い車体は難易度が高く、失敗リスクも大きいです。
DIYをする場合においても、空気が入ったり、フィルムが破れたり、剥がす際に塗装を傷める可能性もあるため、部分施工から始めるのが無難です。
社用車や営業車など、見た目の印象が企業イメージに直結する場合は、プロによる施工を強くおすすめします。
ラッピングのメリット・デメリット
メリット
好みの色や質感に変更可能。飽きたら剥がせる。
塗装と比較して環境負荷が少ない。
デメリット
耐久性は塗装より短い。
剥がす際に塗装を傷める可能性もあり。
車のラッピング価格のコストダウンの方法
先述の通り、カーラッピングは職人による手作業であり、さらにキレイに貼れるよう空気が抜けやすいなど特殊な機能を持ったフィルムを使用するため、どうしても費用がかかります。先ほどお伝えした60万~160万円という相場の価格について、高いか安いかという判断は予算などによりそれぞれ差があるかと思います。
しかしながら、工夫をすることで1台あたりのコストを下げることもできます。
たとえば、
1.フルラッピングではなく部分マーキングにする
車体全体のフルラッピングではなく、
一部分にマーキングをするデザインにするということであれば、
数万円~60万円/台の間でのご予算対応も可能となってきます。
また、車体の地色を活かしてラインなどを効果的にマーキングすることにより、使用フィルムの面積を減らして車両全体にデザインを表現することも可能です。
参考記事
2.発注数量を増やす
複数台分を同時にご注文いただくことで、
1台あたりの単価を下げることも可能となってきます。
デザイン内容、枚数、サイズなどの条件によっては、
数千円~数万円/台でのご予算対応も可能となってくる場合もあります。
上記のように仕様を再検討することでコストを下げる方法があります。
では貼付け面積、デザインなどの仕様は変えずに、少しでもコストダウンするにはどのような方法があるのでしょうか。
1.依頼先は近隣の業者を
カーラッピング施工をする場合、施工業者に出張して車の保管場所まで来てもらうか、車を施工業者の工場などへ回送するかの2パターンがあります。
どちらの場合も遠方になると交通費、場合によっては宿泊費など余計な費用が掛かってしまうので費用が増大する一因に。
作業の難易度、作業人数によっては所要日数が2日以上かかる場合もありますので、施工期間が長くなる場合はそれなりの金額になってしまいます。
近隣の業者に依頼することにより出張費が無料であったり、ご自身で持ち込む場合も手間がかからず、結果的にコストを下げることが可能になります。
業者によってはあるエリアまでは出張費無料、というような業者もありますので、見積りを依頼する際に出張費の有無を確認してみるのもよいかもしれません。
また、近くであれば施工前にパーツ作成をするための実車寸法調査などもスムーズに行えるため、こちらも近隣の業者に依頼するメリットとなります。
2.自社で印刷~施工まで対応している業者で
次にチェックしていただきたいポイントは、「自社内で印刷~施工まで対応しているか」という点です。
自社内でデータ作成、ラッピング用フィルムの印刷製造までは行い、施工作業は外部の協力会社に委託しているところもあります。
その場合も信頼関係のある業者が施工を行うので、品質の面では問題ありませんが、職人を抱え、施工までをワンストップで内製化している会社と比較すると、どうしても費用面で割高になってしまうこともあります。
そのため製造から施工まで一気通貫で対応している業者に依頼する方が幾分かコストメリットがあるケースが多いようです。

材料は高品質のものを~激安業者に注意~
ちなみに材料のスペックを下げるというコストダウンはおすすめできません。
カーラッピング用ではないステッカーフィルムなど、安い材料を使用すると、剥離時に汚れが残ってしまうなどのトラブルになることがあります。
車自体の価値にもかかわってくることですので、使用材料は品質の担保された、カーラッピング用フィルムを必ずご使用ください。
相場と比較して極端に価格が低く「フルラッピング激安対応!」などと謳っている業者に依頼する際は慎重に使用材料などを確認することをお勧めします。
もちろん価格だけでなく対応など総合的に業者選定は行うべきですが、どうしても予算が合わない、というような場合は上記のようなポイントを加味して検討してみてはいかがでしょうか。
ここまでご覧いただきありがとうございます。
実は弊社、山王テクノアーツは施工作業の完全内製化には至っておらず、上記の2.には該当しない印刷業者でございます。
ですので正直なところお値段だけでの比較となるとご希望に添えられないこともあるかもしれません。
しかし長年のサイン・工業用ラベル業界における実績と品質、お客様対応、正直価格でご満足いただけるよう日々精進しておりますので、多摩、八王子の近隣のお客様も、遠方のお客様も、お困りのことがございましたら一度ご相談いただけますと幸いです。
当社でのラッピング施工事例はこちらをご覧ください!
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