2023年2月27日

誰もが見やすい配色 カラーユニバーサルデザイン

最終更新: 4月22日


 
SDGsの目標達成にも必要なユニバーサルデザイン対応を進める中で、とても重要な要素が「配色」です。
 
だれもが利用しやすい配色のデザインをカラーユニバーサルデザインと呼びます。
 
今回はその配色をどのようにすれば「誰も置いていかない」デザインとなるのかをご紹介いたします。
 

 
ユニバーサルデザインについてはこちらをご覧ください
 
ユニバーサルデザイン すべての人のためのデザイン


 
色の見え方は人によって異なる

色はすべての人に同じように見えるわけではありません。ある人にとって区別しやすい色が他の人にとってはとても見えづらい、ということがあります。
 
このような個人差によるギャップが発生しないような色の組み合わせで表示物などを作ることもカラーユニバーサルデザインの一要素です。
 

 
色の見え方が異なる性質を持った人のことを一般的に色弱者と呼びます。
 
この性質を持っている人は日本人男性であれば20人に1人、女性だと500人に1人となっており、かなりの割合で赤と緑、黄と青の組み合わせの判別が苦手な人がいます。
 

 
カラーユニバーサルデザイン対応と呼ばれるものはこのような性質を持つ人々にも情報が素早く、適切に判断できるような表示のデザインということになります。


 
どのような色が見えづらい?


 
では具体的に色弱者の方はどのような色が区別しづらいのでしょうか。
 

 
1.緑から赤までの範囲の見分けが難しい
 
2.紫から青までの範囲がほぼ同じように見える
 
3.濃い赤が黒に見える
 

 
代表的には上記の要素があると正確な認識が難しくなるため、上記条件の中で見分けが難しくなるとされる組み合わせは避ける必要があります。
 

 
見分けやすい色
 
上記の区別しづらい色に配慮して図柄を作成する必要がありますが、紫~青と緑~赤との対照は区別しやすくなっているのでこちらの組み合わせを参考に作成すれば色弱者の方にも認識しやすい表示にすることができます。
 

 
具体的には下図のように一般の色覚者と色弱の方では色の見え方が異なります。
 

 

参考画像:東京都カラーユニバーサルデザインガイドラインより
 

 
赤と緑や水色とピンクなどはほぼ同じ色味に見えてしまうので、色で区別するグラフを作成するときに使用してしまうと、区別がつかず正しい判別ができなくなってしまいます。
 

 
印刷物や施設などの表示物、屋外看板などの他に、ホームページやデジタル資料などのパソコン、スマホなどで表示される情報に関しても同じく配慮が必要です。
 

 
上記の図の他にデザイン作成の際のポイントなどが詳しく記載されたガイドラインが東京都より発行されておりますので、表示物のデータ作成の際に参考にしていただけます。


 
東京都カラーユニバーサルデザインガイドライン(外部リンク)
 


 
山王テクノアーツでは看板やカーマーキングなど表示物のデザインの作成から、貼付け施工まで承っております。
 
配色をカラーユニバーサルデザインに対応したいがどうしたらよいかわからないなど、お困りのことがございましたらまずはご相談ください。
 
既存のデザインのカラーユニバーサルデザイン対応へのリニューアルなどもご提案、データ作成をいたします。
 
ご検討の際はぜひご連絡ください。
 

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