2023年3月23日

リサイクルを容易に、モノマテリアルラベル

最終更新: 4月22日

世界的に環境問題への取り組みが加速度的に進む中で、現在では多くの製品がリサイクル、リユースをする前提で設計されています。

そのような流れの中でも資源としてリサイクル・リユースすることが難しく、埋め立てや焼却処分になってしまうものも少なからずあります。

これらのゴミになってしまうものを減少させ、今後よりリサイクルできる資源の量を増やすために、各方面で新素材の開発や様々な取り組みが行われています。

今回はそのようなサステナブル、リサイクルを推進するために役立つ「モノマテリアル」素材についてお伝えいたします。

モノマテリアルとは

モノマテリアル(mono material)とは、日本語で表現すると複数の素材で構成されていない単一の素材、という意味になります。

ポリエステル〇〇%、ナイロン〇〇%などと書いてある衣服の表記で考えるとわかりやすいかもしれません。

こちらの表記が100%で単一の素材、原料で作られているものは「モノマテリアル製品」であると言えます。

なぜリサイクルに有用なのか

リサイクル資源として集められたものをいざリサイクルするときには材質ごとに分別が必要になります。

飲料容器を例にとると、容器自体やラベル、キャップなどはそれぞれPET(ポリエチレンテレフタレート)、PS(ポリスチレン)PE(ポリエチレン)PP(ポリプロピレン)など様々な素材から作られています。

これらを混ぜてリサイクルすると、純度が下がり、素材として再利用できないものになってしまいます。

そのためリサイクルの工程ではこの分別(分離)の作業を機械や手作業で丁寧に行っています。

また、上記の飲料容器などでは家庭などで廃棄する際に容易に分離することができますが、ラベルシールなどでは表面フィルム、粘着層で異なる材質が使用されていることが多く、分別することが難しくなっています。

※自治体によってはペットボトルにフィルムをつけたままのリサイクルを推奨していることもあります。

モノマテリアルのラベル材料

前述のような分別の問題を解決するためにモノマテリアルのラベル材料が登場しています。

一般的なラベル材は、表面基材はポリエステルですが、粘着層はアクリルなど表面と異なる材質で構成されています。

リサイクルするうえでハードルとなるこの構成を解決したラベルがモノマテリアルラベルです。

粘着層にもポリエステル系の粘着剤を使用し、単一素材でラベルを構成することにより、リサイクル適性の向上に貢献します。

詳細(外部リンク)

リンテック株式会社 モノマテリアルラベル素材

こちらはPETボトルと同素材のモノマテリアルラベルですが、その他にもOA機器などに使用されるプラスチック成型品(PS/ABS)や、日用品容器で使用されるプラスチック成形品(PE、PP)と同素材のラベル材料もラインナップされています。

その他、様々な観点で環境に配慮された材料が各メーカーで取り扱いされています。

特徴ごとにご紹介している記事、資料もございますので、ぜひご覧ください。

目的に応じて使い分け、様々な環境対応ラベル

山王テクノアーツではご紹介しましたモノマテリアルラベルをはじめ、環境に配慮されたラベル材料を幅広くお取り扱いしております。

用途や目的に応じて最適なご提案をさせていただきますので、ぜひご相談いただけますと幸いです。

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